要点: 1枚を鑑定に出す費用は、PSA Standardで$59.99、CGC Economyで$20、どちらも送料は別です。往復の送料と保険は1箱あたり約$25なので、1枚だけ送れば総額$84.99、10枚を同じ箱に入れれば1枚$62.49になります。鑑定料は返ってきたグレードに関係なく出ていきます。だから鑑定品の売値が、未鑑定で売った手取りに鑑定料を足した額を超えなければ意味がありません。

公表料金から始めて、載っていない分を足す

どちらの会社も料金は1枚単位で、金額を決めるのはカードの出来ではなく申告価格です。PSAがいま受け付けている最安はStandardで1枚$59.99、補償上限は$1,000、公表期間は90営業日から100営業日です。CGCの最安はBulkで1枚$17ですが、1回の提出に25枚必要で、150稼働日かかります。2026年9月19日時点でPSAのValueサービスは停止中なので、PSA側の下限はStandardです。

表の数字はすべて、2026年9月19日に読んだ両社のサービスページのものです。料金は動きます。箱を用意する週に、使う区分をもう一度確認してください。

出典: PSA: Trading Card Grading services and fees(PSAの公表料金), CGC Cards: services and fees(CGCの公表料金)

PSAとCGCの鑑定区分、料金、公表期間(2026年9月19日時点)
区分1枚あたりの鑑定料申告価格の上限鑑定期間
PSA Standard$59.99$1,00090営業日から100営業日
PSA Priority$79.99$1,50070営業日から80営業日
PSA Express$199.00$2,50020営業日から30営業日
PSA Super Express$349.00$5,00010営業日から15営業日
PSA Premier$599.00$10,0007営業日から10営業日
CGC Bulk(25枚以上)$17$500150稼働日
CGC Economy$20$1,00090稼働日
CGC Standard$55$3,00010稼働日
CGC Express$100$10,0005稼働日
CGC WalkThrough$300$100,0002稼働日
CGC Unlimited Value$300に実勢価格の1%を加算上限なし2稼働日

区分を決めるのは、速さより先に申告価格

表の3列目をもう一度見てください。$2,500と申告したカードは、どれだけ待つ気があってもPSA Standardには出せません。Standardの補償上限が$1,000だからです。上限が料金を決めます。PSAでは上限が$1,000から$10,000へ上がるにつれ、$59.99、$79.99、$199.00、$349.00、$599.00と段が上がり、$10,000を超えるカードは上位の選択肢に回ります。CGCなら、$3,000のカードは$55のStandard、$10,000のカードは$100のExpressです。

CGCは、申告価格より実勢価格が高いと判断すると上の区分に移すことがあります。低めの申告は割引にはなりません。覚えておきたい追加料金もいくつかあります。ReHolderは$10、Pedigreeは区分の料金に$5、CrossOverは元のケースのまま返ってきた場合でも区分の料金がかかります。印刷エラーのあるカードに必須のErrorサービスは、追加料金なしです。AssociateとPremiumの会員は鑑定料が10%引き、Eliteの会員は20%引きになります。

請求の残りは送料と保険

料金表は請求書ではありません。カードを送る費用も、鑑定会社が返送する費用も自分で払いますし、鑑定に出す価値のあるカードなら往復とも保険をかけます。資材は安い部分です。1枚につきインナースリーブとセミリジッドを1つずつ使います。提出で受け付けられるのはセミリジッドで、中でカードが動かないからです。トップローダーは保管用で、発送する箱には使いません。

見落としやすい費用が2つあります。1つは、グレードが低くても鑑定料は返ってこないこと。6で返ってきたカードも、10で返ってきたカードも、かかった費用は同じです。もう1つは、送料が1枚単位ではなく1箱単位でかかること。1枚あたりの費用を自分で動かせる要素としては、これがいちばん大きいものです。

提出をためる人が多いのはこのためです。送る価値のあるカードが10枚たまるまで待てば、$25の送料は1枚$2.50になります。CGCのBulkは、そもそも25枚に満たないと使えません。引き換えになるのは数か月の待ち時間で、1枚あたりの費用は最初の数枚で大きく下がり、そこから先はほとんど動きません。

料金で手に入るのは、封をしたケースと照会できる番号

この料金で、カードはまず真贋を確認され、そのうえで採点され、開封の跡が残るケースに封入されます。ラベルにはグレードと認証番号が印字されます。PSAはこれをLightHouseラベルに印字します。グレードと同じくらい、ケースそのものが商品です。手に取れない写真だけのカードに買い手が鑑定品の値段を払えるのは、ケースがあるからです。

鑑定ケースに入ったカードのほうが遠方の相手にも売りやすいのは、同じ理由です。出品を見ている買い手は、認証番号を鑑定会社の照会ページで確かめられます。未鑑定カードでは、いくら出しても同じ確認はできません。照会は誰にでも開かれています。

$120のカードをPSA Standardに1枚で出すと$84.99

$120で出品する未鑑定カードで考えます。PSA Standardは$59.99。箱の往復送料と保険は$25です。この1枚だけを送ると、総額は$59.99と$25で$84.99になります。同じ箱に10枚入れれば、$25は1枚$2.50に割れます。$59.99の10枚分は$599.90、これに$25を足して$624.90、1枚あたり$62.49です。区分も待ち時間も同じで、1枚$22.50安くなります。

次は売る側です。eBayのトレカの落札手数料は、$7,500までの取引総額に対して13.25%で、この総額には買い手から受け取る送料と売上税も含まれます。未鑑定で$120で売ると手数料は$15.90、さらに$10.00を超える注文にかかる注文ごとの固定手数料$0.40があるので、手取りは$103.70です。鑑定品が$420で売れたとします。eBayが$55.65と$0.40を取り、手取りは$363.95。ここから鑑定費用$62.49を引くと$301.46が残り、未鑑定の$103.70と比べることになります。

2つの売値は、自分で用意する数字です。その版の未鑑定の直近の落札を10件、次に狙っているグレードの落札を10件引いてきて、同じ3行の計算に自分の数字を入れてください。

出典: eBay: selling fees for trading cards(トレカの販売手数料)

箱に詰める前に、そのカードの損益分岐を出す

鑑定が割に合うのは、手数料を引いた鑑定品の売上が、手数料を引いた未鑑定の手取りに鑑定費用を足した額を上回るときです。さきほどの例なら、未鑑定の手取り$103.70に鑑定費用$62.49と注文手数料$0.40を足して$166.59。これが、eBayの13.25%を引いたあとに鑑定品の売上が残さなければならない額です。必要な売値はおよそ$192。1枚だけを$84.99で送った場合は、分岐点がおよそ$218に上がります。

必要な数字は3つ、計算は1行です。手数料を引いた未鑑定の手取り、1枚あたりの総費用、そして期待値ではなく落札実績から取った鑑定品の値段。未鑑定の落札と鑑定品の落札の差が鑑定料より小さければ、そのカードは未鑑定のままにします。

公表される鑑定期間は稼働日で、あくまで目安

PSAはStandardで90営業日から100営業日、Premierで7営業日から10営業日を公表しています。この2つの区分の差額で買えるのは日数であって、良いグレードではありません。CGCはStandardで10稼働日、Expressで5稼働日、WalkThroughで2稼働日、Economyで90稼働日、Bulkで150稼働日としています。CGCは、これらが稼働日での目安であり保証ではないと明記しています。

時間にも値段があります。鑑定待ちのカードは売れませんし、9月に人気だったセットが、150稼働日後にBulkの提出が戻るころには静かになっていることもあります。いちばん安い区分は、いちばん遅い区分です。引き換えになるのはそれだけです。

鑑定は主観を数字に変えますが、その数字は低いこともある

PSAもCGCも、払う前にグレードを教えてはくれません。鑑定は、状態についての主観をラベルの数字に変える作業です。その数字は、家の机で眺めて想像していたものより低く出ることがよくあります。鑑定料はどちらにしても出ていきます。これが取引の正直な形で、表に出ている料金より損益分岐の線のほうが重要になる理由です。

安いカードをどうするかも、ここで決まります。未鑑定で数ドルのカードは、CGC Bulkの$17を超えるだけでも値段が何倍にもならなければなりません。PSA Standardの$59.99ならなおさらで、ほとんどは届きません。Bulkの区分は、現行弾の人気カードを25枚まとめて出す人のためのもので、$3のホロが詰まったバインダーのためのものではありません。値の張る数枚だけを鑑定に出し、残りは未鑑定で売ってください。

料金を払う前に、状態と落札実績を読む

損益分岐の式に入る2つの数字は、どちらもカードそのものから取れますし、正確にしておく価値があります。CardLensは写真から正確な版を照合し、その版のeBay直近落札を根拠にした相場レンジを表示します。レンジの根拠になった落札は、数字のすぐ下をタップすれば見られます。式の未鑑定側は、出品価格ではなく実際に売れた値段から取れます。

状態も同じです。未鑑定カードはNear Mint(美品相当)からDamagedまでの尺度で状態を推定し、PSA、BGS、CGCの鑑定ケースはラベルを読み取ります。比較対象の鑑定品は、出品写真から目で判断するのではなく、グレードとして記録されます。App Storeで無料、有料のプレミアム登録は任意です。

よくある質問

ポケカをPSAの鑑定に出すといくらかかりますか

PSA Standardは申告価格$1,000までのカードで1枚$59.99、Valueサービスが停止しているいまは最安の区分です。Priorityは$79.99、Expressは$199.00、Super Expressは$349.00、Premierは$599.00。往復の送料は別にかかります。

安いポケカを鑑定に出す価値はありますか

まずありません。CGC Bulkの$17もPSA Standardの$59.99も、どんなグレードが返ってきても払う金額です。そのうえeBayが13.25%と$0.40を取ります。未鑑定で数ドルのカードが、それを賄えるだけの値段で売れることはほとんどありません。

PSAの鑑定期間はどのくらいですか

PSAの公表値は、Standardが90営業日から100営業日、Priorityが70営業日から80営業日、Expressが20営業日から30営業日、Super Expressが10営業日から15営業日、Premierが7営業日から10営業日です。暦日ではなく営業日で、いずれも目安です。

売る前にポケカを鑑定に出すべきですか

鑑定品の値段が未鑑定の値段を、1枚あたりの総費用より大きく上回る場合だけです。未鑑定の落札と、狙っているグレードの落札を引いてきて、それぞれから13.25%と$0.40を引き、その差額を鑑定料と比べてください。

CGCでポケカを鑑定に出すといくらかかりますか

CGC Bulkは1枚$17で、25枚以上と150稼働日が条件です。Economyは$20で90稼働日、Standardは$55で10稼働日、Expressは$100で5稼働日、WalkThroughは$300で2稼働日。会員は鑑定料が10%または20%引きになります。

App Storeで無料

鑑定料を払う前に、カードを読み取りましょう。

CardLensは写真から状態を推定し、根拠となるeBayの直近落札つきで相場レンジを表示します。箱を送り出す前に、損益分岐の式に入る2つの数字が手元に揃います。