要点: Near Mintは、欠点がごくわずかにとどまる状態です。Lightly Playedは、ライトの下で傾けると見える程度の消耗を指します。それより下は、傾けなくても一目でわかります。ライトの下で角、エッジ、表面、裏面の順に見ていけば、10回のうち9回は正しいランクにたどり着けます。

5段階のランクを言葉にすると

マーケットプレイスもショップも、タイトルを問わず未鑑定カードを同じ5段階で値付けしています。この呼び名はMTGのシングル市場で生まれ、買い手がすでに知っている言葉だったので、ポケカ、遊戯王、ワンピースカード、ロルカナの出品者にも広がりました。

下の表は、多くの出品者が実際に当てはめている基準です。日本のショップのA・B・Cランクに近い言い方も、左の列に添えました。鑑定会社は独自の10点満点を使いますが、それは後半で扱います。

未鑑定カードの状態ランク
ランク実物の見え方Near Mint比の目安(カードによる)
Near Mint(NM・美品)欠点はあっても1か所だけ。かすかなエッジの欠け、裏面のわずかな白カケ程度です。ライトの下でも表面はきれいに見えます。満額
Lightly Played(LP・傷あり軽度)傾けると見える軽い消耗。エッジの軽い白カケ、小さな表面の傷、わずかに甘くなった角などです。おおむね70%〜85%
Moderately Played(MP・中程度の傷)傾けなくても見える消耗。複数のエッジの白カケ、はっきりした傷、軽いスレがあり、折れはありません。おおむね50%〜65%
Heavily Played(目立つ傷)強い白カケ、深い傷、折れ、角の曲がりのいずれか。ただし欠けている部分はありません。おおむね30%〜45%
Damaged(DMG・ジャンク)破れ、水濡れ、書き込み、折り曲げ、欠損のいずれか。30%未満。束売りになることも多い

Near Mintが実際に指しているもの

Near Mintは完璧という意味ではありません。パックから出したばかりのカードにも、プリントライン、断裁でできた小さなエッジの欠け、裏面のわずかな白カケが出ることがありますが、それでもNear Mintです。許されないのは、探さなくても目に入る欠点だけです。

実際の見分け方はこうです。ライトの下でカードを持ち、ゆっくり傾けながら表面を見ます。印刷されたイラストしか見えないなら、次は四隅と裏面のエッジを確認してください。髪の毛ほどの欠点が1つならNear Mintのままです。目に見える欠点が2つあればLightly Playedになります。

Lightly Playedがいちばん値段の動く一段

使われたカードの多くが落ち着くのがLightly Playedです。裏面のエッジの白カケが見える、角が1つか2つわずかに甘い、あるいは探さなくても見つかる表面の傷がある。スリーブに入れれば見た目は問題なく、対戦で使う分にも困りません。

ここが高くつく一段なのは、高額カードの買い手がNear Mintを求めるからです。人気カードのLightly Playedは、はっきり値引きされて売れます。$50のカードなら差は数ドルです。$500のカードなら$100以上になります。出品者がこの線でもめるのも、下の1分の手順を覚える価値があるのも、そのためです。

フォイルとホロが厳しく出る理由

ポケカのホロ、MTGのフォイル、ロルカナのコールドフォイル、ワンピースカードのパラレルは、ノンフォイルなら隠れる消耗をそのまま見せます。表面の傷は光を拾い、エッジの消耗は濃い枠に明るい線として出ます。セットによっては、パックから出した時点でフォイルがわずかに反っています。

見るライトも角度も同じで構いませんが、Lightly Playedに落ちる枚数は増えると考えてください。本当にNear Mintなフォイルは、同じカードのノンフォイルより数が少なくなります。フォイルの相場が高い理由の一部はここにあります。

PSA、BGS、CGCの点数との対応

鑑定会社は10点満点で採点し、カードを鑑定ケースに封入してラベルを付けます。ケースに入ったカードは、未鑑定の5段階ではなくその数字で値付けされます。PSAは8.5までは0.5刻みがあり、9.5はありません。BGSとCGCは上まで0.5刻みです。2つの尺度は一対一では対応しません。鑑定士はセンタリングと表面を拡大鏡で見るので、出品者の目とは重みの置き方が違うからです。下の表は、だいたいどのあたりに落ちるかを示したものです。

未鑑定のランクと鑑定グレードの目安
未鑑定のランクPSABGSCGC
Near Mint(センタリング良好)8〜108.5〜108.5〜10
Near Mint(枠ズレあり)7〜97.5〜97.5〜9
Lightly Played5〜75.5〜7.55.5〜7.5
Moderately Played3〜53.5〜5.53.5〜5.5
Heavily Played以下1〜31〜3.51〜3.5

1分でできる確認手順

用意するのはライト、無地の面、そしてスリーブから出したカードです。4つの箇所を順に見て、ランクが決まった時点で止めてください。

  • 角:四隅すべてを見ます。とがっていて直角ならNear Mintです。わずかに丸まっている、または軽く白カケがあればLightly Played。甘い、めくれているならModerately Playedです。
  • エッジ:表面と裏面の四辺を目でなぞります。枠が濃いカードは裏面のエッジから白カケが出ます。髪の毛ほどならNear Mint、線としてはっきり見えるならLightly Playedです。
  • 表面:ライトを通すようにカードを傾けます。製造時のプリントラインは消耗には数えません。拭いても取れない傷、スレ、指紋は消耗です。
  • 反りと折れ:カードを横から透かして見ます。折れが1本でもあれば、良くてHeavily Playedです。折れのない軽いフォイルの反りは、消耗には含めません。

最初の仕分けはスキャナーに任せる

CardLensは、未鑑定カードの表面の写真から、この同じ5段階で状態を推定します。その状態での相場レンジを、eBayの直近落札と並べて表示します。バインダー1冊分のカードから、じっくり見る価値のある1枚を探すなら、これがいちばん早い方法です。PSA、BGS、CGCの鑑定ケースに入ったカードは、ラベルを読み取ってグレードを照合結果と一緒に記録します。

カードは平らに置き、均一な光で、四辺すべてをフレームに収めて撮ってください。そのあと自分で裏返して裏面のエッジを確認すれば、届いた買い手が見る箇所はひととおり押さえられます。推定がNear Mintで、鑑定品の落札が未鑑定を大きく上回っているなら、それが提出する価値のある1枚です。

出典: PSA grading standards(PSAの採点基準), Beckett grading scale(BGSの採点尺度), TCGplayer card condition guide(状態の定義)

よくある質問

Near MintとLightly Playedの違いは何ですか

Near Mintは、探さないと見つからない小さな欠点が多くても1つだけの状態です。Lightly Playedには、ライトの下で傾けると見える軽い消耗があります。エッジの軽い白カケ、小さな傷、わずかに甘くなった角などです。

フォイルやホロではどう見分けますか

ライトの下でフォイルを傾け、表面の傷と枠に出る線を探してください。フォイルはノンフォイルより消耗が出やすいので、Lightly Playedに落ちる枚数は増えます。確認する箇所と順番は、ノンフォイルと同じ4つで構いません。

Moderately Playedはどの程度の状態ですか

傾けなくても一目でわかる消耗です。複数のエッジの白カケ、はっきりした表面の傷、軽いスレなど。ただし折れはなく、欠けている部分もありません。日本のショップのランクなら、傷ありの中程度にあたります。

Near MintはPSA10と同じ意味ですか

違います。Near Mintは出品者が使う5段階のランクです。PSA10には、ほぼ完璧なセンタリングと、拡大鏡で見ても欠点のない表面が必要です。Near Mintと判断されたカードの多くは、PSA8かPSA9になります。

プリントラインがあるとLightly Playedになりますか

たいていはなりません。工場のプリントラインは消耗ではなく印刷上の特徴なので、多くの出品者はNear Mintのまま扱います。鑑定では減点されることがあり、未鑑定の尺度と鑑定の尺度がずれる理由の1つがこれです。

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CardLensは1回のスキャンでNear MintからDamagedまでを推定し、その状態での相場を、eBayの直近落札と並べて表示します。